また、大阪市天王寺動物園長を昨春退官し、近畿大教授に就任した宮下実さんを
グループに迎え、全国の動物園に対し、メスの象が死んだ際にクローン胚作製に
必要な卵子を提供してもらえるよう依頼してもらった。ロシアのマンモス研究所長と
米国のアフリカ象研究者の2人も客員教授として近畿大に招き、日米露で共同研究を始めている。

マンモスのクローン胚作製に成功すれば、動物の体外受精に詳しい宮下さんや
米研究者らが、代理母のアフリカ象への移植を手がける。順調にいけば
今後5、6年でマンモスの赤ちゃん誕生が期待できるという。

入谷教授は「クローン胚ができれば、子宮に移植する前に、飼育や
公開のあり方を議論する必要がある。誕生後は生態や遺伝子を詳しく調べ、
絶滅理由などの研究を進めたい」と話す。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110105-OYT1T00552.htm