ブチハイエナのメスには、疑似ペニスがある。
ペニスと同等以上のサイズにもなるクリトリスや
その根元にぶら下がる偽陰嚢(中には脂肪の塊が入っている)を持ち、
外見上、オスのそれとほとんど区別がつかないという。
むしろオスのそれより、メスの疑似ペニスの方が大きい。
さらに、この疑似ペニスを使って、ふつうに排尿し、
交尾も行ない、出産の時の産道にもなる。
このため、産道が他の動物に比べて長さが2倍あるだけでなく、
非常に急角度のカーブを描いていることによって、出産を困難にさせる。
第一子の半数近くは死産、もしくは出産後まもなく死亡する。
ほとんどの子が正常に生まれるようになるのは2度目の妊娠からだという。
では、なぜハイエナのメスのクリトリスは疑似ペニスになったのか
種の生存にとって不利な産道が、ハイエナのメスには出現したのか