こうして、埼玉を舞台にしていないことに気がついたNHKは、埼玉を舞台にすることを決定、ドラマ制作に取り掛かったのであるが―――。

 やっぱり、埼玉にはネタが無かった。

 結構 苦心して作ったのだろうが、こうして2009年に放映された「つばさ」は、いろいろな意味で考えさせられる作品だった。

 多部未華子さんが務めたヒロインは、和菓子屋の娘。
川越と和菓子屋を結びつけるのも、まあ異論は無い。至って妥当なセンだと思う。

 問題はその後。回を追うごとに、ヒロインの拠点はFMラジオ局に変化! 和菓子屋はどこ行った!? 
川越じゃなくてもいいじゃん! ってか当時は川越に そんなもの無かったし!

 ヒロインの拠点であるFMラジオ「ラジオぽてと」は、劇中で登場するコミュニティーラジオである。
ううむ、「ラジオぽてと」って、もっといいネーミングは無かったの……?