その頃、風俗の愛好者に、埼玉県民など東京近郊の住民が多いことが分かった。
当時の埼玉県民がどれほど風俗を愛好していたかは定かではないが、それはタモリの耳にも入る。

 ところで、埼玉県民は奇抜で垢抜けない服装をしていた人が多かったらしい。
要するに、当時の埼玉県民の服装は恐ろしいほど田舎臭かったようだ。
そうした格好を、タモリは以前から「ダサい」と評しており、先述の「風俗愛好者 多い説」は埼玉を貶けなす絶好の材料となる。  

県民が恐れていたであろう事態が現実の物となったのは、翌年10月に放送された、フジテレビ系の某番組の中でのこと。

 タモリは、その番組に以前から出演していたが、1982年10月4日に放送された番組内で、
彼は「埼玉」と「ダサい」を掛け合わせた造語である「ダ埼玉」という言葉を発明して連発。使いまくった。

 全国放送で使いまくられたこの言葉は、たちまち世間に広まり、話題となった。