【なぜ埼玉県は日本全国からディスられるのか?】

 埼玉のコンプレックスの源泉ともいえるのが、「埼玉といえばこれ」と全国的に誇れるものが「何もない」と実状である。とにかく印象が薄い県だ。
「大自然があるとか、水が美味しいとかもない。ただのどこにでもある郊外の街」と坂戸市出身の40代女性が言えば、越谷市出身の20代男性もこう言う。
「神奈川には横浜や湘南があって、千葉にはディズニーや成田があって、茨城にすら納豆というブランドがあるのに、埼玉には一点突破できる何かがない。
「さいたま」とひらがなで表記するところも、漢字が多い自治体名に混じってダサさを強調しているようだ。
 自虐的な埼玉の県民性を裏付けるかのように、全国のさまざまなランキングでもなにかと低い数字が出る。
 さらにもうひとつ、全国最下位に位置付けているのが社長輩出率で、全国平均の0.679%に比べ、埼玉は0.268%と異常に低い。
東京の隣に位置する宿命から、長い不遇な時代をたどってきた埼玉県。自虐性が薄れ、純粋な「埼玉愛」が健全に育っていく新しい時代の到来を願う。

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