村上 堀江は「もうお金なんていらない時代」と言うけど、例えばどういうこと?

堀江 オキュラスVRっていう、バーチャルリアリティーのデバイスの今のムーブメントを作ったデバイスがあって。これは数年前にパルマー・ラッキーという18歳の子が、スノーボードのゴーグルを改造して、
Androidのスマホ2台とレンズをパソコンにつないだものから始まってるんですよ。それでクラウドファンディングしたら大反響で、たしか7〜8億円ぐらい集まって、2年後にはFacebookが20億ドルで買収した。

村上 それはすごい。

堀江 こういう時代になってくると、世の中の流れを見ながら新しいプロジェクトを立ち上げる、チームを作るビルディング力を持つ人間、
サービスを立ち上げて、「これすごいよね」って言われるやつが強い。だから、大事なのはお金じゃなくてアイデアと実行力。

村上 そういう意味では3年前か4年前に初めて一緒に、堀江の勧めで投資したよね。バーチャルリアリティーでひとつ、キュレーションメディアでひとつ、フィンテックでひとつ。
やっぱりなかなか理解できなかったから、それまでだったら投資しようとは思わなかったと思う。でも、やってみようと思い切ってお金を入れた。そういうことを始めました。

堀江 そうそう、そういうふうにどんどん変換していかないと