ゲーベンクリームは、主成分である銀が細胞壁に作用して殺菌効果を示すことから、感染した創面に適応があります。
銀は直接的な殺菌効果を有しますが、実は細胞のDNAに取り込まれ、細菌の増殖をブロックすることが知られています。
具体的には2時間以上の接触で細菌の増殖は止まるものの、4時間たっても細菌の細胞自体にはほんの少ししか変化がみられないとの報告があります。
したがって増殖の速い細菌に対する影響がより強くなりますが、
分裂の遅い細胞からなる創傷面や白血球などへの影響は少なくなり、選択的な細菌増殖抑制効果が期待できるのです。