「革命」いまだならず

志位氏は、若い世代に党への共感が広がりつつある背景には、行き過ぎた資本主義の限界を鋭く感じ取っていることがあるのではないかと指摘する。

「利潤第一主義が、地球的規模での貧富の格差の拡大や気候危機の深刻化など矛盾を引き起こし、『資本主義という体制でいいのか』という問いが広がっている。
われわれは、いまの資本主義が人類が到達した最後の社会とは考えておらず、先に進める展望を持っている。このことが多くの人たちの希望になりうる情勢だ」

資本主義の先に、社会主義・共産主義の実現を展望し続けてきた共産党。
67歳の志位氏は、当面の党勢拡大だけでなく、100年先も見据えていた。

「21世紀中には、資本主義を乗り越える社会への具体的な展望が見えてくるようなところまでいきたい。まあ、私の年から言うと、見届けるのは難しいと思うけど(笑)」

最後に聞いた。
次の100年後も共産党は存在しているか?

「絶対に存在している。大きく発展し、政権を担う党として存在している、そうなるだろうという希望を持ってもいいんじゃないかと思う」