幾千の夜を 孤独に彷徨い
光さえ閉ざされた 柵のない檻
儚く過ぎ去る人の行く末を
弄ぶことさえも虚しく映って

限りある運命が 天の与えし祝福ならば
繰り返す螺旋は 奈落望む
悪夢とでもいうのか?

舞い散る花が美しい様に
果て往く者は皆望んで
光り輝く空を漂う
闇夜が不意に幻見せて



銀の刃かざして 時 を止めたとしても
歯車はただ廻り 時を覆し

もがく者よ 何故一途に
運命に また反逆する? ならば

その運命を操るように
望む事など知りはしない
常闇にまた 青く可憐な
薔薇が寄り添い 紅く彩られて