相手に厳しく体を寄せられても、何食わぬ顔でパスをつなぎ、ゴールマウスにボールを届ける。
なぜ、シャビとイニエスタは僅かな時間とスペースの中で、あれだけ正確にパスをつなげられるのか。頭の中を覗いてみたい。
 バルセロナやスペイン代表のパスサッカーを目にした人ならば、一度は感じたことのある願望に挑戦したテレビ番組がある。
『NHKスペシャル ミラクルボディー』のチーフ・プロデューサーを務める中村直文氏は、彼らの脳に注目した理由をこう語る。

「バルサのカンテラ(下部組織)では、選手をスカウトするときに、サッカーにおける頭の良さを重視しています。
その象徴がシャビとイニエスタです。
彼らは決して体が大きくないのに、バルサに不可欠な存在となっている。
脳科学の分野からアプローチすれば、“カンテラ脳”の秘密が分かると思ったんです」
シャビが「状況判断」で叩き出した圧倒的な数字。
 番組では、ノーベル生理学・医学賞の選考にも関わるスウェーデン・カロリンスカ研究所のヴェストベルグ研究員に調査を依頼した。
同氏の右手がリズム良く動く。そのテンポはスペイン代表のパス回しのようだ。
実験後、ヴェストベルグ氏はシャビにこう語りかけた。
「あなたの周囲の状況を把握するスピードは非常に速itoroい。紙の上で数字や文字を見つける速さは、目を見張るものでした」
 人間の脳内には、現在の行動によって将来の結果を予測し、その上で自分が取るべき行動を決める「実行機能」と呼ばれる働きがある。
シャビはこの機能の中でも、「状況判断」の分野で圧倒的な数値を叩き出した。

「これほどの能力を持つのは、人口の1%程度」
 一方、「実行機能」内の「即興性」で科学者を驚かせたのが、イニエスタだ。
複数の点を結び、1分以内にできるだけ多くのデザインを生み出すテストでは、イニエスタの手が、
まるで相手の守備網を切り裂くドリブルのように、速く、細かく動く。
「これほどの能力を持つのは、割合的には地球上の人口の1%程度」と言うのだから、実験を見つめる専門家が目を見開くのも無理はない。
 スペイン代表の攻撃には、異なるタイプの“実行機能”が存在する。
瞬時に状況を把握して最適な判断を下すシャビと、即興で相手が予測できないプレーを繰り出すイニエスタ。
彼らが互いを補完し、ゴールが生まれる。
「僕にはピッチのすべてが見えている。特に味方の位置、どこが攻撃の起点か、
スペースはあるか。ベストな形で攻撃できるように、常に考えてプレーしているんだ」(シャビ)
 ブラジルW杯では、あらゆるチームがスペイン代表のパスサッカーを封じるために対策を講じてくる。
しかし、シャビとイニエスタの脳内では、大会連覇への道筋が見えている。
最高峰のサッカー選手たちの肉体と精神に潜入。徹底分析した
『NHKスペシャル ミラクルボディー』の放送は、下記のとおりです

あさかあなあはたはたさたなたなたなあはあはあはあなあなあにあなはらたはたさまはあはたさまはたはたはたは
なたはたはた)まはたはたやたはたやたやたはたやたなたはたはた
るたはたはたやてやあゆたゆあたぬは
はたはたやたやたやたはあなあらあらあゆたはまやまあああやまやらちら
はたはたなたやたるたはたはまはまはまはたはたらおらまさたらたああ