Mの「ジレンマ」考 [つぶやき]

靴磨きブームと革靴離れのジレンマ。
ワタクシの思い過しだったらいいのですが。
先日、革靴業界の関係者と話をしていて少し暗い気持ちになってしまいました。
いま空前の靴磨きブームですよね。
ネット上では腕に自信アリの方々が革靴のケアや磨き方など、
競うようにして色々な情報を発信しています。
でも我々はそこに不安を感じたんですよ。
革靴のケアや磨きの「正解」が一つだけなら簡単なのですが、
極端に言えば今は人の数だけ正解がある一種のカオス状態。
革靴に興味を持ち始めたばかりの方が、
クラスタが発信する数多の「あーせいこーせい」情報を見て
「革靴ってメンドクセー」って感じてしまわないかなと。
もちろん、その手の情報に影響されて革靴沼にハマっていく人もいると思います。
でもその何倍も離れていく人が多い気がしてならない。
ただでさえ革靴は「痛い」とか「硬い」と言った負のイメージを持たれがち。
そこに「面倒くさい」が加わったどうなるか…。
ワタクシは意識して「革靴は磨かなくても大丈夫」と
手間がかからない旨を発信していますが、
こんなマイナーなBlogで一生懸命発信したところで、
ブームの前では何の力も持たない。
杞憂で終われば一番いいのですが、
靴磨きブームのわりに革靴市場のシュリンクに歯止めがらかからない現状を見て、
なんだか嫌な予感がするんですよね。