【 付きうごき者 】
 
低家賃のアパートやワンルームマンションには、敷金・礼金が不要な「ゼロゼロ物件」や生活保護受給者が多く入居しており、引きこもった生活をしている人間の割合が高く
付きうごきは常態であると言ってよい。
そこでは別な部屋に移り変わったとしてもほとんど意味をなさない。
 
建物内で人が動いた場合、物が壁に当たった衝撃とは振動の種類が違う「ピクリ」としたわずかな揺れが伝わる。
この揺れは同一階ではほとんど伝わることがなく、上階と下階、そして以外にも斜め上下からのものがよく伝わり、斜め上下からのものと上階と下階からのものとの振動の強度にはほぼ差がない。
付きうごき者はこの人体からの揺れに極度に敏感に反応する。
 
 ●通勤通学時間帯にはドアの開け閉めだけを行い出掛けたふり、夕刻にはどこかから帰って来たふりをし、昼間はずっと居ないかのようなふりをしている。
  「付きうごき」だけでなく「付き返し(嫌がらせ)」もこの居ないふりをしながらもそれは“同時に”行われる。
 
 ●付きうごき者は繰り返し症(強迫神経症)を合わせ持っていることが稀ではない。
   ・電器のスイッチの入り切り  ・ドアノブをガチャガチャ鳴らす ・部屋を行ったりきたり ・物を叩く
   ・水道の蛇口をひねる(水を出したり止めたり)
 いずれも儀式的に数回に分けて連続した動作で行われ、ほぼ一日中続けているケースもある。
 付き返し時の嫌がらせはこの強迫神経症の症状を持つ者であればその反復症状そのものが嫌がらせの行為としても使用される。
 
 ▼付き返しの嫌がらせの間隔が秒単位にも及ぶ者を『ルーム パパラッチ』
 ▼被害者を部屋から退去させる意志のもとに行われる強行なケースを『ルーム ストーカー』と呼ぶ。
 
 
アパート、ワンルームだけでなくウィークリーマンション、ビジネスホテルなどにも付きうごき者が多く滞在している。
ウィークリーマンション、ビジネスホテルなどの何割かの客は半引きこもり的性格を持った人たちであり、従業員、経営者たちはこのことに気付かないふりをしている。
 ・外出時にフロントを通す必要がないカードキー式
 ・出入り口が構造上フロントから死角となっている
 ・清掃の入る期間が任意で客任せの方式を取っている
などのビジネスホテルなどにはこれらの者達が多く滞在している。
 
これが現代日本の現状である。