「まず連絡は、小まめに取り合うことですよ。LINEはもう交換したの?婚活にとってのLINEは、
連絡ツールではなく、コミュニケーションツールなんですね。ファーストコールでデートの日を決めて、
そこからぱったりと連絡が途絶えて、会う直前に前日確認するような業務連絡LINEを入れ合う
カップルは、交際も短命なの。お付き合いをするようになって、テンションが上がっていたのに、
連絡を取らない期間に下がってしまうから。1回下がったテンションは、なかなか上がらないんですね。

最低でも1日1回は、LINEで連絡を送り合って、何でもいいから日常のたわいもない出来事を話したほうがよい。
あと、女性は待っているだけではダメですよ。自分からも積極的に連絡を入れる。
LINEだけでなく、電話で生の声を聞いて話すのも大切ですね」

根がまじめなのだろう。友美はメモを取りながら話を聞いていた。私はさらに、結婚相談所で婚活
をするというのは、どういうことなのかを話した。

「婚活をするというのは、婚活市場に自分を棚卸しすることなんです。つまりね、商品はたくさん
並んでいるの。お相手から“いいな”と手に取ってもらえたら、こちらも選んでもらえるように
アピールしないといけない。そうじゃないと、自らをアピールして選んでもらう努力をしている
人たちに負けてしまうの。ただボーッとしていたら、棚に戻されてしまうんです」

メモをしていた友美がペンを止めて、困惑したように言った。

「でも、男性と付き合うのは初めての経験なので、自分から積極的にLINEや電話をするのは、ハードルが高いです」

「だったら、LINEがきたらすぐに返事を返しましょうね。電話に出られず着信歴が残っていた
ときには、気づいた時点で折り返す。電話をかけるハードルが高いのなら、
『お電話に出られなくてごめんなさい。今なら大丈夫ですよ』とショートメールを入れましょうね」

■なぜこれまで恋愛してこなかったのか

入会面談のとき、「男性とまったくお付き合いをしたことがない」という友美に、
「『好きです』と告白されたり、『付き合ってください』と言われたりしたことはなかったの?」
と聞くと、『一度もありません』という答えが返ってきた。

さらに、こう続けた。