185系についても余剰となっているE257系0番代(うち基本9両編成)と500番代をリニューアル、前者をE257系2000番代、
後者を2500番代と改番した上で特急「踊り子」に同改正から順次投入する。

当初は別々の路線向けとして導入されたE257系だったが、これからは伊豆への足として新たな一歩を踏み出すことになる。

■キハE120形は絶景路線として人気の只見線へ

キハE120形は米坂線を中心に使用されてきたキハ52形やキハ58形などの国鉄形気動車の置き換え用として登場した
車両であり、米坂線のほか羽越本線の新津〜酒田間、磐越西線の新津〜会津若松間などの区間で使用されている。
キハE120形は8両が製造され、キハ110形と共通で運用されている。

JR東日本では新潟地区のキハ40形を新型電気式気動車のGV−E400系に置き換えることを発表しており、既に2019年8月
から量産先行車3両が新潟地区で運行を開始している。現在、磐越西線の新津〜会津若松間と羽越本線の新津〜鼠ヶ関間
で運行しているが、2020年3月14日のダイヤ改正以降は、米坂線の米沢〜酒田間と信越本線の新津〜新潟間でも運行を予定している。

そのような中、2019年11月28日にキハE120形の只見線への転用が発表された。只見線もキハ40形を使用している路線
の一つで、同線のキハ40形はGV−E400形による直接的な置き換え対象ではないが、キハE120形によって置き換えられる
ことになる。2020年3月14日のダイヤ改正から只見線での営業運転が開始されるが、すでに車両デザインはオレンジと
黄色を基調としたものから緑色を基調とした只見線向けの新デザインに変更されるなど準備が進んでいる。

■15年ぶりの山手線から始まる大転配劇

首都圏の大動脈でも大規模な変動が起こっている。2015年にE235系の先行量産車が投入された山手線では、2017年から
E235系量産車の本格投入が始まり、それまで運用されてきたE231系500番代を順次置き換えていった。

とはいえ、E231系500番代も製造後20年以内と引退にはまだ早く他線区に転用されることになった。転用先は6扉車を
組み込んだE231系0番代が多く在籍し、ホームドア設置の妨げになっていた中央・総武緩行線で、2011年8月までに
6扉車を淘汰し全車が4扉車化していたE231系500番代を同線に投入、ホームドア設置を可能とした。