【朝日新聞】不法滞在の台湾の男性「同性の夫婦関係、考慮せぬは違憲」 退去強制処分の取り消しなどを求める
「同性の夫婦関係、考慮せぬは違憲」 台湾の男性提訴へ
同性夫婦同然 台湾男性提訴へ

 日本人の同性パートナーと20年以上連れ添ったのに国外への退去を命じられたのは、
性的指向に基づく差別で憲法が保障する「法の下の平等」に反するとして、
台湾籍の男性が近く、国に退去強制処分の取り消しなどを求める訴訟を東京地裁に起こす。

 原告は関東地方に住む40代の男性。訴状などによると、1992年に留学の在留資格で来日し、その後も短期滞在のビザで2回入国。
日本滞在中に現在のパートナーと知り合い、94年から同居。

 男性は翌年、エイズウイルス(HIV)への感染治療中。

 男性はビザが切れた94年から不法滞在だったが、同性愛に理解のない母国の家族とも疎遠で、日本で息を潜めるように暮らし続けた。
2013年になって、HIV感染者を支援する団体の代表を介して性的少数者の人権問題に取り組む弁護士とつながり、「在留特別許可」の相談。

 だが入国管理局への出頭を準備していた昨年6月、職務質問で不法滞在が発覚し、逮捕。
東京入管は昨年11月に退去強制令書を発付。
いつ強制送還されてもおかしくない状態。
(以下略)