唯物論者というものが、何かとても異常なおかしな人みたいな見方が
けっこうあるような気がするんだが、おかしくないか?

唯物論者はもちろん、心や感情の存在を否定した冷血人間とかではなく、
ただ単に、心や精神というものの物理的実体が神経活動の時空間パターン
であるという、素朴かつ説得力のある想定をしているにすぎない。

もちろん、唯物論の立場に立つことがマルクス主義や社会主義へ帰結
するというものでは全くないし、唯物論を前提としてヒューマニズムや
文化を語ることは何ら矛盾したことではない。

むしろ、この素朴な想定を必死で否定して、霊魂やら神様やらという
根拠の無い形而上学を持ちだしてくることにこそ異常性があるわけで、
公明党が跋扈していたり地下鉄にサリンを撒かれたりという状況こそが、
乗り越えなければならない現状なんじゃないのか?