隣家でバーベキューの男性を包丁で殺害 男に懲役15年の判決 岐阜地裁

去年、岐阜県瑞浪市で、バーベキューをしていた男性を包丁で刺して殺害し、殺人の罪などに問われた男の裁判員裁判で、
岐阜地裁は、男に、懲役15年の実刑判決を言い渡しました。

起訴状などによりますと、瑞浪市陶町の無職、野村航史被告(27)は、去年5月、
隣の家の庭先で友人とバーベキューをしていた会社員の大脇正人さん(当時32)の腹部を、包丁で刺して殺害。

野村被告を取り押さえた43歳の男性にもけがをさせたとして、殺人と傷害の罪に問われ、野村被告は、起訴内容を認めていました。

10日の判決公判で、菅原暁裁判長は、「包丁で腕を貫通させるなど、犯行の危険性は高く、強い殺意があった」と述べる一方で、
「こどもの声を止めようと、包丁を持ち出した行為には、アスペルガー症候群が大きく影響していて考慮が必要」とし、
懲役25年の求刑に対し、懲役15年の実刑判決を言い渡しました。(10日18:37)

https://hicbc.com/news/detail.asp?id=000483F9

過去の記事
包丁持ち「文句言うつもり」 瑞浪の刺殺で被告人質問 
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野村被告によると、犯行直前は自宅2階で寝ており、少年期のつらい経験で強烈にうなされ、
隣家から聞こえる子どもの声が金切り声のように聞こえてパニックとなり、子どもを静かにさせようと決意した。
包丁を手に外へ出たのは「必死さが伝わり、子どもが静かにしてくれると思ったから」と話した。

野村被告は、最初に向かい合った会社員大脇正人さん=当時(32)=が突進してきたため「自分が攻撃しないと相手の攻撃が際限なく来る」と考え、
包丁を振り回すなどしたと答えた。
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