小学5年生の算数の時間
宿題の複雑な図形の面積を求める答え合わせ。クラスの成績優秀品行方正の椰子らもできなかった難問
そんな誰もできなかった問題を、俺ひとりが正解という奇跡のような出来事
俺を嫌っていた女教師は、苦虫を噛み潰したような表情でひと言「よくできたわね」と棒読みの褒めセリフ
授業は続き。別の問題で俺を指して答えさせようとする女教師
俺は、その問題の答えがわからず無言でいるしかなかった。
まってましたとばかりに女教師の言葉
「こんなのもわからないの?まったく、さっきの宿題も本当に自分でやったのかしら。
 A君やNさん(優秀組)すらできなかった問題なのにねえ・・・」
前夜、本当にがんばって宿題の難問に取り組んだ俺は、その言葉がかなりのショックで
不服な表情を隠さずブンムクレ。
すると女教師は教壇を降りてきて「なんなのその顔は!」とビンタ
続けざまに「なんなのよ!ええ!?なんなのよ!なんなのその顔は!!!」
と叫びながら10往復以上の爆裂ビンタ。たまらず机に突っ伏す俺。
女教師は、息を切らせながら戻り、教壇に登りかけたところで、思い出したように俺のところに引き返してきた。
机に突っ伏す俺の髪の毛を掴んで頭を引き上げ、最後のとどめといわんばかりに
大きく振りかぶって、真っ赤に腫れあがった俺の頬を渾身の力を込めて平手を振りぬいた。
ヒリヒリとした皮膚の痛みなどではなく、脳がクラクラとし、胸からは嘔吐感を催した。
本気で「大人になったら殺してやる!」と思った。今でも、道などでバッタリ顔を合わせたら
引き倒して馬乗りになって、拳の骨が折れるまで殴りまくるほどにブチギレてしまうかもしれない。