現在の月のパラメーター
半径 r = 2×10^6 m
速さ v = 1×10^8 m/s (太陽に対する速さ)
年齢 t = 2×10^17 s
質量 M = 7×10^22 kg
ざっくり計算をするので、この数値は月の誕生以来変わっていないと仮定する。

月が横切った空間の体積
V = (2πr)×vt = 3×10^32 m^3
そこに含まれる粒子の個数(1m^3あたり5×10^6個)
n = V×(5×10^6) = 2×10^39 個 = 3×10^15 mol
この粒子はほとんど水素だろうが、仮に鉄と同程度のモル質量を持つとして見積もって
粒子の総質量 m = n×(6×10^1) = 2×10^17 g = 2×10^14 kg

一見この計算で得た粒子の総質量は巨大に思えるが、月の質量と比べると
m/M = 3×10^(-9) = 0.000000003
結局のところガスの質量は高々この程度なのである。

この程度のガスが月に衝突しても、地球に対する月の速さはほとんど変わらない。
ガスの抵抗によって月が地球に落下するなど有り得ない。