よど号ハイジャック事件(よどごうハイジャックじけん)は、1970年(昭和45年)3月31日に、
共産主義者同盟赤軍派のよど号グループが起こした日本初のハイジャック事件である。

なお犯人グループは出発時に「われわれは明日、羽田を発(た)たんとしている。
われわれは如何なる闘争の前にも、これほどまでに自信と勇気と確信が内から湧き上がってきた事を知らない。
……最後に確認しよう。われわれは明日のジョーである」〔ママ〕という声明文を残している。

「明日のジョー」(正しいタイトルは『あしたのジョー』)は、高森朝雄(梶原一騎)原作、ちばてつや画の漫画作品で、
1968年(昭和43年)から1973年(昭和48年)まで講談社『週刊少年マガジン』に連載された。
犯人グループは自分たちを主人公・矢吹丈になぞらえ、「燃え尽きるまで闘う」ということを主張したといわれる。
なお、田宮は乗客との別れの際に別れを主題にした詩吟を謡い、
乗客の一人が返歌として『北帰行』を歌った[8] といわれている。