原節子を大いに語ろう Part.14
沢尻エリカが逮捕された。マネージャーとかいれば、私生活の心配はしたのかな。反道徳的な行為をすれば、日本では干される。ショーケンのようになるか。原節子には、「ステージ義兄」がいたから大丈夫だったろう。 沢尻エリカを原節子と比べるのは、恐れ多いけど、エリカが逮捕されたのは33歳。原節子が、超名作「東京物語」に出演したのは33歳だった。エリカは、もうダメか。最近、少しは良くなったといわれていたのに、裏切ったね。 原節子とは1ミリも関わりのないタレント女なぞ、どーでもいいって。 原節子のエッセイは、今読むといい文章だと、改めて思う。「手帖抄」(『想苑』1646.11月)。これは、「新潮」2017.1月号に収録。石井妙子『原節子の真実』(2018年、新潮社文庫版)に収録された。読んでない人は読んでけれ。26歳節子 「東京物語」(1953)は、2012年に世界の監督のアンケート(350名以上)で1位となった。だから、国宝にしていいのではないかと上がっている。俺は2022年に、またアンケート取ったとき、1位なら国宝にする運動があれば賛成する。 「白痴」の原節子が、結構好きだ。1951年は、「白痴」と「麦秋」と「めし」。黒澤と小津と成瀬か。「麦秋」「めし」は、キネ旬でも1位、2位。共に、色々受賞した。「白痴」は、今みるといい作品だと思う。当時は低い評価か 「白痴」の原節子は、独特の美しさというか。その後の「麦秋」とは、大分違うような気がしる。これはカメラマン=撮影者によって映像が変わるのかも。黒澤明の撮る原節子は、いいな。 原節ちゃんの、子供時代は可愛いと思う。
タンクトップ一枚だ。 独りが辛い
会いたいですねえ。
もう、
ただいまの声を聞く事も出来ません。
主人が生きていた頃は、
一人で何処へでも、
出かける事が出来たのに。
今では、
特に休日は、
家を出る事が出来ません。
生前、
そんなに話していた訳でもないのに、
仏壇の前で、
延々と、しゃべり続けています。
何もしてあげる事が出来なかったし、
療養中は、
最後まで、
間違った事をしていた様で苦しくなるけど、
愛していたよと...。
朝は、
目覚めると、
主人はもういないのだと、
現実を突きつけられ、
胸が痛いです。
色んな手続きを終えるまでは、
辛いながらも、
どうにかやれていましたが、
初盆を過ぎた頃から、
毎日毎日、
岸念慮に襲われ、
精神が病んでいきました。
子供達の住む、
東京の精神科に2か月半入院となりました。
子供達に心配をかけ、
本当になさけない、
親です。
現在は、
狭いマンションに引っ越し、
薬もたちましたが、
眠るのは、
やはり難しいです。
生きてるけど、
生きてない感覚、
父を介護し、
義母を見守り、
見送る事ができたら、
早く迎えにきて欲しいです。
皆さんが、
少しでも、
穏やかに過ごせる日が有りますよう、
祈ります。
From:田中誠 揚州商人以外でパーコー麺食べれるとこある?
昔20世紀ヶ丘の店で食べたのが美味しかったから行ってたのに今家系のラーメンになってる 原節子の女学校時代の写真が欲しいな。
まあ、15歳デビューのセーラー服の画像で、我慢するしかないか。 11月25日が過ぎてしまった。4年前のこの日、原節子の死去が分かった日。実は9月5日に亡くなっていたことが判明したのだ。95歳で、9月5日に死去。もう、4年が経ったのだね。 今敏の映画自体、上映してないかも。
外国の賞を受賞しているのにね。 今日12月5日は香川京子の誕生日。88歳.米寿か。彼女は原節子に憧れて女優になった。とても透明感があるよね。とくに「おかあさん」「驟雨」がすきだな。 原さんが羅生門に出てたら、かなり重苦しい映画になってただろうな >>118
「羅生門」黒澤明の当て書きで、原節子を指名した。だから、演出がよければ重くはない。
清純派のイメージから、脱却できたかも。「颱風圏の女」(1948)みたいに。やさぐれた、不良な原節子ができる。 京さんはああいうクズ女がうまく嵌まったけど
原さんはどうだろうな
「颱風圏の女」でも気品は隠せないし 気品があるから、三船敏郎に原節子が襲われれば、いい構図ができたかも。久虎は、義妹が犯されるのを許しがたいと思ったんだろう。やめさせた。 やはり、アバズレより清純な人が襲われるのは、斬新ではないかな。
原節子で、「羅生門」観たかったよ。黒澤明も乗り気だったのに。 黒澤明が原節子と映画を2本撮った。
実現していれば、という映画があと2本あったね。 今日、黒澤明の「どん底」のDVDを入手した。
このコレクションは売れているんだろうな。
すでに、原節子関係は入手した。 戦後に撮った原節子の映画で、フィルムがない映画がある。「野性」だ。その原因を考えてみたい。 >>126
「望楼の決死隊」をサンケイゆえに、我田引水しているな。でも、現在この映画は韓国で評価が高い。朝鮮の有名な女優も参加。韓国映画史にも、語られている。原節子も、ピストルを撃ったね。 「望楼の決死隊」は、満州と朝鮮の国境を警備する警察官夫妻が主役か。鴨緑江が氷っていたね。 「青春の気流」(1942)のDVDを入手したよ。黒澤明DVDコレクションが、発行。黒澤明が初の脚本。伏水修監督の遺作。この半年後に、31歳で死去。黒澤と同じく山本嘉次郎を師事。兄貴分だったらしい。 監督になったのは伏水修が早く、黒澤明は遅かった。でも、同じ年齢だ。 伏水修が戦後もいきていれば、原節子ともっととっていなたなになゆ >>131
失礼。
原節子とももっと撮っていたろう。それは山中貞雄、島津保保次郎も、同じだね。 東宝はケチだから、なかなかソフト化はしない。カドカワ大映や松竹を見習えといいたい。
成瀬映画も、まだソフト化してないな。 今日、分かったことだけど。
東宝DVDコレクションのなかで、「東京の恋人」(1952)が決まったと。原節子と三船敏郎だよ。予約しなければ。 「東京の恋人」がDVDになるのか。
かわないとな。 東宝は、「愛情の決算」や「驟雨」などもソフト化して欲しい。
原節ちゃんの雄姿をみたいな。 「阿片戦争」は、黒澤明が脚本の1人だ。
この映画も、DVD化して欲しいな。 聚雨は何度も話題に挙がるがなかなかDVD化されないよな。ビデオはあったのに。
なんで?
東宝の責任者から納得のいく説明聞きたいな。 東宝は、結局自分たちが気に入った映画のみDVD化するね。今年は、三船敏郎生誕100年でソフト化する。「東京の恋人」は、そのためだ。それなら、原節子生誕100年記念でDVD化して欲しいな。驟雨など。 2020年の正月。原節子ちゃんも、生前は正月は餅を食べたよね。雑煮は好きそうだ。
餅を食べる映画があっても良かったな。 NHKラジオ第2で、1月8日からp.m8時30分〜30分、日本映画黄金期の監督と俳優を12回やるらしい。小津安二郎×原節子で3回の予定。
皆んな聞こうぜ。 >>142
予定は三船敏郎と黒澤明、原節子と小津安二郎、田中絹代と溝口健二、デコと木下恵介。
全12回。語り。西村雄一郎映画評論家。「殉愛ー原節子と小津安二郎」などの著書あり。 戦前から1950年代のは女優は、整形した人は少なかっただろう。整形が始まるのは、1960年代かな。原節子はしてない。それで、手の届かないスターだった。整形してる女優は誰だろうか。 整形は、吉永小百合なんか、簡単な整形はやっている感じ。原節子は自然だ。大原麗子は、整形に失敗したらしい。黄金期の女優では、誰がしているかしら。 今日のニュース。青山京子が死去。84歳。1月12日。東宝5期デビュー。「潮騒」(1954)が新鮮だが、原節子との共演の「智恵子抄」(1957)で智恵子の姪役をやったね。ご冥福を祈ります。 青山京子は「潮騒」(1954)が新鮮だよね。
東宝からフリーかな。 原節子は1年前のガッキー主役のドラマに出ていた。間接的に。そこの社長が原節子ファンで写真をいつも飾っていた。今年1月18日NHKドラマ「心の傷を癒すということ」にも、節ちゃんが出ていた。2人の出会いが原節子だった。 >>150 医学生柄本祐と尾野真千子は名画座で「東京物語」をみて、原節子の台詞が電車の音で聞き取れず、隣にいた尾野から質問されたが、分からず。翌日も、2人は偶然「東京物語」をみたが、また電車の音で聞き取れなかった。 その原節子の台詞は、東山千栄子にいう。
「いいんです。わたし、年取らないことに決めていますから」。なんか、いい出会いだな。結局、柄本祐は3回みて、その台詞を尾野真千子に教える。いいな。 柄本祐は全く知らなかったが、演技が自然な感じだな。「いいんです。あたし、年を取らないことに決めていますから」。原節子、そういうてたんです。安和隆の台詞か。 TVドラマと映画では、今は価値が高いのはどっちかな。皆んな、TV俳優になりたいのだろうか。 今はTV・映画供、アニメ的キャラが流行りの為アニメ顔の女優が主流
原節子が今なら出番は無いか脇役、多分 原節子はTVに一度も出演してない。正真正銘の映画女優だ。もし、小津が生きていれは、TVドラマに出演した可能性が高い。小津は木下恵介みたいに、少しはTVの演出をしたのでは。品格溢れる原節子がTVにでるかな。 慈愛のある母親役あたりは、こなしたかもね。
やりたいと思う役が、なかなかできないから辞めたのか。 藤本真澄は原節子が引退した後も、メディアに出そうになると、それを押さえたらしい。それって、男気があるってことかな。原節子が好きだっからね。彼も生涯独身だったな。 『阿片戦争』のビデオを高価で落札したので、半年ぶりにVHSビデオデッキの電源をに入れて、いざ再生しようとかセットを入れると、うんともすんとも言わなくなった。ビデオも取り出せない。 「東京物語」ってそんなにおもしろいんですか
まだ未見だが、やたら評価が高いので >>161
「東京物語」(1953)は世界一の映画になった。2012年権威ある英国雑誌「サイト&サウンド」誌で、世界350人以上の映画監督のアンケートで1位となる。2位市民ケーン。10年に一度のアンケート。 外国人の評価でなく、自分が見てどう思うかだ。
「東京物語」は退屈だった。あれを傑作と見る感性は、自分にはない。 >>163
最初に「東京物語」をみた人は、退屈なだと思うようだ。自分が成長して親の死を経験すると、好きになる人が多いらしい。NHKドラマ「心の傷を癒すということ」で、大学生の柄本祐は泣いていたよ。 >>163
同感だな
怒りを表すことなどない抑揚、感情の感じられない台詞
交互に喋りあい、決して被ることのない台詞回し
殆どが、喋ってる人間をバストショットで捉えた映像
何処がいいのか、本当に判らない
しいて言えば、166と同様「晩春」が一番まし
評価が高いので見てみた結果が上記 「東京物語」は世代世代で、香川京子が言うように、変わるらしい。映画の中で、香川京子の立場、原節子の立場、姉の杉村春子の立場と、年をとるごとに立場が変わるといっていた。家族崩壊の先取りが普遍的か。 家族崩壊の話であるが、もう一つ戦争未亡人がテーマになってる、戦後大量の戦争未亡人が発生して社会問題になっていた 懐かし邦画の、しかも原節子のスレにわざわざやって来る人物が、
「東京物語」の素晴らしさが分からないというのも、なんともシュール。 >>170
別に不思議なことではないだろう
底のもぐっているスレならともかく、目立つところに上がっていたら自分の感想を書き込むのは自然と思うんだが、、
それとも、反対意見は描いちゃいけない、何が何で誉め上げなければならない、という暗黙のルールでもあるのか?
ちなみに、わしは原節子がそんなに素晴らしい女優だったとは思えない
大原麗子や加賀マリコ以下だな >>170
女優に、それぞれ好き嫌いがあっていいと思う。大原麗子、加賀まりこもきらいではないが、イマイチなんだよね。国際的女優になり、海外にもファンが多い原節子。俺は「お嬢さん乾杯」を観てファンになった。5年前だった。 そういえば原節子は、小津映画は好きではないと言っていたね。彼女が好きな映画を上げるとき、黒澤明の「わが青春に悔なし」や「安城家の舞踏会」を上げても、小津映画はあまり好きではなかった。 「颱風圏の女」(1948)〜汚れ役だったね。
https://msp.c.yimg.jp/puffer?x=320&y=418&q=kveMtNgXyLEZd6PjmkzHQK83ZQLlbRYbUQstRm8QpCmISiVZcyVzbwGIDGGsi.kj3HFt73bNr9DZ8c3iqdcqrg-- 失敗した模様。もう一度、「颱風圏の女」
https://msp.c.yimg.jp/puffer?x=320&y=418&q=kveMtNgXyLEZd6PjmkzHQK83ZQLlbRYbUQstRm8QpCmISiVZcyVzbwGIDGGsi.kj3HFt73bNr9DZ8c3iqdcqrg-- 「颱風圏の女」(1948)の原節子は、マレーネ・ディートリッヒのようだと、ある女性がいっていた。なんか、凄い映画をみたような。音楽がいいな。伊福部だし。 伊福部は「颱風圏の女」のあとに、ゴジラか。何年後だろうか? 確かに、「颱風圏の女」いいな。
監督が、もっとよければね。
原節子の汚れ役、ブァンプ役か。 >>180
東野英治郎は山村聰の子分だったね。あまり、似合わなかったな。のちの水戸黄門だもの。
もっと似合わないのは密輸団のボスの山村聰だ。知的すぎるからかな。原節子はセクシー。 水戸黄門は歴代個性の強い悪役がやってきた、ちっとも不思議ではない
むしろ里見はダメだろう、と思ったらやっぱりこれで終わりに いや、悪役だからじゃなくてショボすぎてショックを受けたんだよ 映画を見始めたばかりの学生を別にすれば、ある程度の邦画ファンで「東京物語」の良さが分からない人物は、映画の本質的な見方ができないと告白しているようなもの。
これは「好き嫌い」の次元を越えた映画の鑑識眼の尺度になりうるし、日本の近代史や家族観の見方にも通じるだろう。なにより、普遍的な社会問題を映像芸術として昇華させた映画として「東京物語」は世界の映画史に残る最高峰の傑作。
「東京物語」を駄作と断定する人物が評価する名作邦画は、どのような作品なのか、ぜひ知りたいものだが。 >>184
で、あれば
東京物語のどこがどう素晴らしいのか、解説希望 >>182
里見浩太朗はまだ、いいよ。石坂浩二の方が最悪ではないか。知的すぎるかな。
最近、また武田鉄矢がやっている。 >>184
結局何のレスもない
ようするに、東京物語の素晴らしさを説明できない
と、いうことは、本人もどこが素晴らしいのか判らない
世間が、世界の映画監督が誉めているから素晴らしい、、と思っている
そういうことだな >>185
俺は>>184ではないが、「東京物語」は高度成長期に向かうなか、家族制度の崩壊を描いた先端の映画であり、その普遍性が世界的にうけたと思う。その中に原節子のような次男の嫁はいるが。同時に小津調の様式映像の独特な仕方も斬新だった。 スマン。挿入していないのに発射してしまった
>>188
誰でもいいから、東京物語を評価している人のレッスが欲しかった
その点で字は、感謝!!
だが、貴方のレスを呼んでもどこが良いのかサッパリわからない
>家族制度の崩壊を描いた先端の映画であり、その普遍性が世界的にうけたと思う。
と、云うが、映画の評価はテーマで決まるものではなく、作品としてその表現内容で評価されるべきものだと思う
>小津調の様式映像の独特な仕方も斬新だった。
と、書いてあるが、どのような表現が斬新だったのか皆目わからないので、具体的に説明をしてほしい
小津独特の様式美は認めるし、丁寧に作られた作品だとは思うが、感情移入を拒否するような無機的な台詞回しや、殆どが正面からのハバストショットと云う退屈極まりない構図で、ただただ見ることに
苦痛を生じさせる演出の良さと云うものが、私には判らない
その辺りを、納得できるように説明していただければ、有難いのだが、、、
184の云う映画の本質的な見方とはどう云うものなのか
逃げた184に代わり、貴方の考えで結構ですから、よければ教えて頂ければ有難い
急ぎませんので、、、 東京物語の素晴らしさを言葉で言い表すのは難しいよ。
俺も20代での初見ではそれほど感じなかったが、歳を重ねて見ると若い頃とは違った感情が沸き上がってくる。
世界の映画人に高い評価を受けているのは、他の国の映画にはない小津調といわれる「映像の間」の取り方が絶妙にはまっている点もあると思う。
これは、ウェルズや黒澤と同じく「全く新しい映像表現を創出」した功績として絶賛されている。
もっとも「市民ケーン」も「七人の侍」もその良さがサッパリ分からないという人もいるので、そういう意味では分からない人にいくら文章で説明しても無意味。
「何度か見れば分かるよ」としか言いようがない。 「東京物語」について、一点だけ強く印象に残ったシーンを挙げておこう。
それは、遊園地に行きそこなった孫に祖母がつぶやく場面。
これは後半のクライマックスに繋がっている。
かつては孫と同じように無邪気だった長男も父親となって生活に追われている。久しぶりに逢った親子なのに、長男は母をゆっくりもてなすことができない。
孫の姿を見て、過ぎ去った昔を懐古する母。
無情感と寂寥感が静かな場面の中に凝縮されている。
「東京物語」は、かつて日本に存在した家族制度が戦後の高度成長と共に、ゆるやかに崩壊していく様を、ひとつの家族の日常を借りて表現しつくした傑作。 >>191
>>192
有難うよ
また、時間見つけて観てみる
一応、録画はしているんだが、なかなか一気に最後まで辿りつかない
以前観たときも2、3回の分割だったと思う
小津映画の印象は、スチル写真の連続体
構図はしっかりしているから、何処で切り取っても画にはなる
殆どが台詞を言う人物を正面からとらえたバストショット
登場人物は怒ることもなくことも、笑うことも殆どない現実離れした台詞回し
相手の云うことを遮って喋るシーンなんか見たことない
兎に角退屈で、小津映画を観ることは私にとっては永平寺における禅の修行のようだ 小津映画についての考察は、多くの書籍が出ているので、それらを図書館で読めば「なぜ傑作と評価されるのか」が理解できると思う。
作品自体に好き嫌いはあるので「退屈でつまらない」と感じる人は確かにいるだろう。
小津の凄さは「平凡な日常の中に潜む普遍的な人間の業」というものを映像で描写したところにあると思う。
したがって、ただ物語の筋を追っただけでは小津作品の本質には迫れない。
驚くべきことに、小津は戦前にはすでにその境地に達していて「戸田家の兄妹」は「東京物語」と同じテーマを扱っている。
若くして、このような前人未踏の映像表現に挑戦し、興行的にも成功せしめた実績は、やはり称賛に値する。 スレ違いなので、小津の話題はこれまでにしておこう。
小津安二郎は「松竹ホームドラマの元祖」とか「小津の後継者は山田洋二」などといわれることがある。
したがって、若い人が「寅さん調」の人情喜劇を期待して見ると退屈に感じることはあるだろう。
しかし、小津作品はそのような形容とはかけ離れた存在。確かに喜劇調の作品もあることはあるが、それはあくまでも物語のアヤとしてのユーモアに過ぎす、作品の本質ではない。 したがって、山田洋二は決して小津安二郎の後継監督ではないし、山田が「東京物語」のリメークと称する作品を作ったのは、山田の大いなる勘違いとしか言いようがない。 山田洋次は小津安二郎にはなれないが、松竹には寅さん映画で利益をもたらした。「民子三部作」もつくった。彼が小津を評価したのは、ここ20年くらいではないか。 4月に、神保町シアターで、原節子生誕100周年の特集をやるそうだ。未見のものがあればみたい。 NHKラジオ第2「小津安二郎と原節子⑴〜⑶」は、先週の2月12日に終了。2月19日(水)から「溝口健二と田中絹代」が始まった。西村雄一郎映画評論家が講師。4月に原節子の回は再放送する予定。