東京都中央区兜町に本拠を置くオペラなど公演の「東京室内歌劇場」は、12月23日付で東京地方裁判所より破産手続の開始決定を受け倒産したことが明らかになりました。

日本におけるオペラ振興を目的として1969年に創立の同団体は、年3〜4回の定期公演を中心に事業を展開し、古典のみならず現代作品も多く取り上げるなど日本のオペラ界に多大な貢献をしてきました。

しかし、2011年に2億円を超える補助金の不正受給が発覚したため、主要業務を「一般社団法人東京室内歌劇場」に委託する一方、自らは事業規模を縮小し補助金などの返還を進めていたものの、新型コロナウイルス感染症の影響による公演の中止や延期で資金繰りが逼迫したため、事業継続を断念し今回の措置に至ったようです。

負債総額は約2億1800万円の見通しです。なお、事業は一般社団法人東京室内歌劇場が継続しています。