0054この子の名無しのお祝いに
2018/07/14(土) 01:51:46.11ID:Rn8QUnse食ってたらよ、高倉健が入って来たのよ。
店の中が静まりかえったな。
店主の中華鍋を叩く音しか聞こえなかった。
俺のテーブルをちらっと見て、“ラーメンと焼き飯”を
頼んだのよ。健さんが俺とおんなじメニューよ!
目が合って少し微笑んだな。
ええ⁉︎健さんが俺に微笑んだ。
夢見てるみたいで、自然に握手を求めたら、
しっかり握ってくれた。
店の中は健さんのオーラで客も店主も茫然と
してたな。
俺も夢を見てるようだった。
健さんには凄いオーラがあったな。
ラーメンを啜る健さんのこめかみが動いている
のを見て、同じ人間なんだと思ったな。
いい人も何も、あれは神様っだったな。
昭和47年8月の暑い日の出来事だった。