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近代主義者丸山真男は、こうした非日常的な存在、すなわち一代の「虚業」にとどまったため、マックス・ウェーバーのいう資本主義の精神、
すなわち儲けを投じんせず投資へ向けてこつこつ増やしてゆく「実業」の精神が日本には育たなかったと、批判するためこの文章を書いたのです。