21 これとごく似ている例を私たちはもう一つ知っています。そう、いわゆる小泉劇場をクライマックスとするパフォーマンスとスローガンに満ちた小泉純一郎政権です。
   政治や政治家への関心がおおいに高まり、それは時には投票率上昇をももたらすが、その関心は、ドラマとしての政治をワイドショー的に、週刊誌的に享受、消費しているばかりで、自分の問題としてとか自分たちが国の未来を決めるという自覚には乏しい事態を、
    二十年ほどまえから「観客民主主義」と呼ぶようになりました. だが、小泉政権とそれを熱く支持する有権者の状況は、もはや「ドラマの観客」を超えて、スタンディングで手をうち声をあげてノリまくるライブの観客でしょう