13  投資先がなくなった世の中。消費への欲求が乏しくなった世の中。定常化して地道に働いて日々の生活と喜びを紡いでゆくのが基本となる世の中・・・・。来つつあるかもしれないそんな新時代においても、しかし生産が順調に行われる限り、余剰は生じます。
   いまよりはるかに生産力が低かった古代でも中世でも生じたのですから。 そしてまた、額に汗して働き、ささやかな喜びを味わうだけでは、とても堪えきれない人々の欲動もまた、失われないでしょう。
   豊かさへの飛翔を実感させてくれる消費ー三種の神器(とくにテレビ)、3C,庭付き一戸建ては、海外旅行、各種ブランドもの高級品などなどーや、拡大発展を実家させてくれる昇給、出世、事業拡大の夢、日本の軍事的(戦前)経済的(経済的)膨張による満足などが、
   こうしたロマン的な自己肯定の欲動に応えてきました。しかし、そんな右肩上がりが終わってしまったら・・・