<リクルートスーツについて>
1986年 https://pbs.twimg.com/media/D3GFDmvU0AEqOFv.png  →他に着ていく「よそゆき着」と兼用。
現在 https://pbs.twimg.com/media/D3GFDmdVAAEc7gE.jpg  →就職活動のためだけに購入する「制服」扱い。
よそゆき着は現代でも別途必要なのだから、スーツ代が余計にかかる計算。

スーツ代だけでも某社の就職活動人生一大イベント化で
毎年ざっくり低めに計算しても、70万人(大学生の数)×3万円=210億円の経費が発生しているわけだが。
もちろん2着買う人などもいるし、ブラウスやストッキング、靴なども含めたら
実際には遥かにそれ以上の経費(2倍?3倍?)が発生している。

そのため就職活動本体だけではなく、活動費確保のために学業を疎かにしてアルバイトをして、
大学のための勉強時間がますます削られる本末転倒な状況が続いている。
ただでさえ、教育費やコネの有無などで差がついているのに、活動資金の意味でも
資金が確保しやすい富裕層はますます有利に、貧困層はますます不利になっている。

<筆記試験対策について>
以前は筆記試験の統一的なものは存在しなかったため、
実力勝負または特定の企業の場合は過去の出題傾向から対策をするのみだった。
しかし、スパイみたいな名前の統一試験ができてしまったおかげで、
大学生に対策本を買わせる、対策講座に通わせる、大学側にも対策講座を宣伝、対策本を置かないかと提案する、
採用企業側には問題使用料を取る、関連企業(スーツ会社、化粧品会社など)から委託料や広告料を取る、
という「四重取り」が発生している。

しかも、採用ポータルサイトの元締めと統一試験の発行元が同一企業というさらなる問題点がある上、
企業も大学も大学生も切るに切れない状態を作り上げてしまった。

<まとめ>
あまりに巨大すぎて問題の存在にすら気づかなかったり、問題だと思ってもどうにもできないところまできた。
我々にできることは、ポータルサイトを使うな、スパイみたいな試験を受けるなということは現実的にできないので、
日頃の行いでは就職活動の略語は使わないなど、これらの活動の支援を少なくともこちらからはしないことだ。