厚生労働省は5日、医道審議会の答申を受け、刑事事件で有罪が確定するなどした
医師と歯科医師計38人の行政処分を発表した。免許の取り消しは6人、1カ月〜3
年の業務停止は30人、戒告は2人。処分の発効は19日。

 このうち、強制わいせつ事件で有罪判決が確定したとして医業停止3年の処分を
受けた秋山正夫医師(37)=堺市南区=について、当時所属していた大阪大医学部
付属病院が事件を公表していなかったことが分かった。阪大広報係は、公表しなかっ
た理由について「事件があった10年3月31日は雇用契約の最終日。大学としての
処分をしていなかったため」と説明している。厚労省の発表などによると、秋山医師
は10年3月31日午前7時半〜45分ごろ、大阪府内を走行中の電車内で、当時
23歳の女性にわいせつな行為をしたとして逮捕、起訴され、大阪地裁は同年6月、
懲役3年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡した。