04年に電話相談窓口「暮らしのあんしんコーナー」を設けた。
相談は、顧客に限らず誰でも 何でも受け付けるようにした。
ある日、「家の電球が切れた」と電話があった。
70代の女性からだった。職員は脚立を手に向かった。
「ありがとう」。帰り際、女性が正座してい た。
翌日、今度はその女性が遠賀信金を訪れた。
大切そうに抱えていた風呂敷の中身 は現金。全額預金してくれた。
もちろん、相談の解決が、収益に直結するわけではない。
だが、地域に欠かせない“町の便利屋さん”になることも信金の存在意義だと考えている。