プロダクトアウト型で量を追求する自己中心の金融機関では、厳しい販売ノルマに追われる職員たちが、
顧客への後ろめたさと焦燥感とに苛まれ、早期退職が急増している。
それに対し、業績評価の方法とそれに連動する人事制度を根本から見直した顧客本位の金融機関では、
現場(とくに若手)が息を吹き返している。
今後、金融機関のディスクロージャーの対象となるコンテンツは大きく変わる。
地域顧客との対話の重要性は、いままで以上に増すだろう。
顧客の側も、顧客本位の金融機関と自己中心の金融機関とを判別する目利き力を高めていくことになる。
そうした金融リテラシーを獲得してもらうために、中小企業経営者を対象にした支援の取り組みも始まっている。
あなたの銀行は「顧客本位の金融機関」なのか、それとも「自己中心の金融機関」か。