俺は凍りついた。

個室の中では部長がマッチョにフェラチオをさせていたのだ。
よじ登って写真を撮ったりしていたら、俺は終わりだった。
息を止め、トイレを出て席に戻る。

斜め向かいのすかした野郎が俺に声を掛ける。
有名私大を出ていることを鼻に掛けている嫌みな奴だ。
「マッチョ見なかった。ケツの具合を聞いてやろうと思ってさ」やつはニヤニヤしながら言った。
俺は答える「トイレに行くとこ見たぜ。ワセリンでも塗ってんじゃね」。

すかし野郎はスキップするかのようにトイレに向かっていった。
さっきの俺と同じことを考えたに違いない。

すかし野郎が戻ってくる。顔面は蒼白だ。
何が起こったのか俺には分かっている。 くっくっくっ、あいつは終わった。

課長代理の最初の部下だった男は今の部長だ。