俺は叫んだ「せ、先生、申し訳・・・」
「じっとしてい給え!」有無を言わさぬ口調でやつは言った。

ハンカチでゆっくりと額の糞をぬぐい、眼鏡を拭いた。
「長年この仕事をやっているが、私の顔に糞便を掛けてくれたのは君が初めてだ」
「あの私・・・」
「この後始末はきっちりしてもらうよ」
「そ、それは・・・・・・」
「君の腹の中には悪い便が凝縮しているに違いない。だから私に向かってこんな
無礼を働くのだろう。これから君の体内を洗浄する。いいね」
「・・・・・・・・・・・」

やつは引き出しから巨大な注射器のようなものを取り出した。浣腸器だ。
500cc以上はあるだろう。浣腸器の先端をグリセリン液に浸し、吸い上げている。
「先生、どうかそれだけは・・・」
「他所の会社にしてもいいんだよ」
「・・・・・わ、私の身体の中を、きれいにしてください」
「そう、それでいいんだ。ふふふ・・・」

ひんやりとした硬質の物体が俺の肛門にあてがわれた。浣腸器の先端が直腸
に抉り込んでくる。「あううっ」俺は呻いた。

「ふふ、いくよ」
腹の中に冷たい液が流れ込んでくる。それは瞬時に沸騰し、大腸に達する。
「ああ、ああ、せ、先生、もう・・・」
「まだ半分だ。ふふふ・・・」
「ああぁ・・・」
「入った。全部入ったよ。」
「も、もうだめですっ!」
「我慢し給え。薬が回りきるまで待たなくては。くっくっくっ・・・」

視界がぼやけてきた。室内の景色がぐるぐる回り出す。意識が遠のいていく・・・・・