星新一の小説に、日本で自殺教が流行して人口が大幅に減るというのがあった。
マスコミに教祖が登場して、この世よりもあの世の方が幸福だ、という教義を
大々的に宣伝したために、国民がどんどん自殺していった。
その教義を信じられずに生き残ったわずかな人々は、途方に暮れつつ、
ブルドーザーを動かして日本の再建にとりかかるといった内容。
たぶん1970年代に書かれたものだが、今日の様相を予言していたように思えてならない。