「10tトラックが来たのは、春頃かな。てっきり木材チップで、デコボコ道路を鳴らしているのかと思っていた。近所を散歩している人が県に通報したらしい。」(近隣住民)
滋賀県が調べたところ、投棄作業をしたのは、 東京の「ホームサーバー企画」 という会社だった。
同社社長で元郵政省(現総務省)キャリア官僚の田中良拓氏が、3月15日に河川敷入口の門の扉の鍵を借り受けていることが確認された。
この事態を受けて、県では投棄した運送業者に連日電話したが、不通。仕事を委託したホームサーバー企画の田中社長の電話も不通で、書類で送付した原状回復措置も「受取人不在」だった。
県によると、木材チップは 福島県本宮市のH という製材業者からでたものだった。
原発周辺の樹木は、表皮に大量の放射性物質が付着している。この業者は、表皮を剥ぎ、線量を下げる作業を東電から受注していた。
本来なら、放射性物質が付着した木材は国の許可した最終処分業者によって処分されるはずだが、どういうわけか琵琶湖畔に放置されていた。
「滋賀の県については、田中さんから事情は聞きました。あくまでも田中さんのもとで合法的に処理されていますんで。今朝も電話が来て一切コメントを出さないでくれと言われています。」(H製材社長)
関係者によると、同社は約9000tの樹木を処理し、1tあたり5万3000円を東電から受け取ることになっていたという。
合計4億7700万ものカネが支払われたことになる。福島から出た木材は 鹿児島 の堆肥製造会社にも運ばれた。既に堆肥として流通している可能性が高いという。

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