その聖なる大石寺で遊蕩にふける坊主ども
僧侶が不要なのではない、禿人が不要なのだ

受けがたき人身を得て適(たまた)ま出家せる者も・仏法を学し謗法の者を責めずして徒らに遊戯雑談(ゆげぞうだん)のみして明し暮さん者は法師の皮を著(き)たる畜生なり、法師の名を借りて世を渡り身を養うといへども法師となる義は一(ひとつ)もなし・法師と云う名字をぬすめる盗人(ぬすびと)なり、恥づべし恐るべし【松野殿御返事】