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「今とどまっているのは、信仰、希望、愛です」(第一コリント13:13)

第一コリント13で使われている『愛』のギリシア語アガペーは、神の愛を意味しています。
だとえば、第一ヨハネ4:8を直訳すれば、「神はアガペーです」となります。
すなわち、神は愛であるということです。
ですから、この『アガペー』という語は、神のご性質の愛のことを言っているのです。
アガペー、すなわち神の愛とは何でしょうか?
私がそれに答える前に、神の愛についての興味深いことをお話ししましょう。
聖書は、愛は希望や信仰よりも偉大であると言っています。(第一コリント13:13)が、なぜ神の愛は希望や信仰よりも偉大なのでしょうか?

まず第一に、信仰は愛なしには働きません。
つまり、信仰は、それが働くために愛に依存しているということです。
ガラテヤ5:6はこう言っています。
「なぜなら、キリスト・イエスにあっては、割礼も無割礼も何も力がなく、愛を通して働く信仰に力があるからです。
すぐにわかるように、信仰が愛なしには働かないのなら、愛のほうが偉大なはずです。
信仰を働かせるには、愛が必要なのです。