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国産大豆

Q.1 令和元年産大豆の生産状況は?
A.
令和元年産は作付面積が14.4万ha(対前年比2%減)、10a当たり収量は152kg(同6%増)、収穫量は21.7万t(同3%増)でした。

【解説】
東北、関東及び九州の一部の県において、日照不足、大雨、台風等の影響による被害があったものの、その他の地域において、作柄の悪かった前年産に比べて被害が少なかったことから、平均収量は前年産を上回りました。

Q.2 大豆の主産県は?
A.
令和元年産の都道府県別の作付面積トップ10は、
(1)北海道、(2)宮城、(3)秋田、(4)福岡、(5)佐賀、(6)滋賀、(7)山形、(8)青森、(9)愛知、(10)富山となっています。

【解説】
大豆の産地は全国に分布しており、1,000ha以上の作付け県が24道県あります。北海道は畑作が約5割を占めており、その他の地域は転作対応の水田作が中心です。

Q.3 大豆作付面積の最大最小は?
A.
最大値は、
統計のある明治11年以降では明治41年の49万1,700ha、
戦後では昭和29年の42万9,900ha、
転作の開始された昭和46年以降では昭和62年の16万2,700haとなっています。

また、最小値は、
大冷害による米の不作により大幅な転作緩和が行われた平成6年の6万900haとなっています。

【解説】
大豆の作付けは明治初期から大正末期にかけては40万ha台の水準を保ってきましたが、その後中国東北部からの大豆の輸入に伴い減少。
戦後の増産運動により30年代初期までは再び40万ha台に復活しましたが、昭和31年以降の外貨枠拡大によるアメリカ大豆の輸入増及び昭和36年の輸入自由化により減少。
その後転作対策用の主要作物として復活しましたが、転作面積の増減に伴って面積が増減し、今日(平成30年産14万6,600ha)に至ります。

Q.4 大豆のうち転作大豆の占める割合は?
A.
約80%です。

【解説】
令和元年産大豆の作付面積14.4万haのうち、田作大豆は11.6万haあります。