それから、わたしはひとりの聖者の
語っているのを聞いた。

またひとりの聖者があって、その語っている
聖者にむかって言った、

「常供の燔祭と、荒すことをなす罪と、
聖所とその衆群がわたされて、

足の下に踏みつけられることについて、
幻にあらわれたことは、いつまでだろうか」と。

彼は言った、

「二千三百の夕と朝の間である。そして聖所は
清められてその正しい状態に復する」。

われダニエルはこの幻を見て、その意味を
知ろうと求めていた時、

見よ、人のように見える者が、
わたしの前に立った。

わたしはウライ川の両岸の間から
人の声が出て、呼ばわるのを聞いた、

「ガブリエルよ、この幻をその人に悟らせよ」。

すると彼はわたしの立っている所にきた。
彼がきたとき、わたしは恐れて、

ひれ伏した。しかし、彼はわたしに言った、

「人の子よ、悟りなさい。
この幻は終りの時にかかわるものです」。