われダニエルは先に幻を見たが、後また
ベルシャザル王の治世の第三年に、

一つの幻がわたしに示された。
その幻を見たのは、

エラム州の首都スサにいた時であって、
ウライ川のほとりにおいてであった。

わたしが目をあげて見ると、川の岸に
一匹の雄羊が立っていた。

これに二つの角があって、その角は
共に長かったが、一つの角は

他の角よりも長かった。その長いのは
後に伸びたのである。

わたしが見ていると、その雄羊は、
西、北、南にむかって突撃したが、

これに当ることのできる獣は一匹もなく、
またその手から救い出すことの

できるものもなかった。
これはその心のままにふるまい、

みずから高ぶっていた。