【ニューヨーク=上塚真由】ニューヨーク市中心部で
13日午後7時(日本時間14日午前8時)ごろ、大規模な停電が発生した。
繁華街タイムズスクエアを含む一帯で、同日深夜までに復旧したが、
ピーク時には7万3000戸に影響が出た。
米メディアによると変圧器の火災が原因という。

 停電が起きたのはマンハッタン島の西側で、
地下鉄の一部路線が停止したほか、信号が止まり警察官が出動して交通整理にあたった。
ビルのエレベーターの停止も相次いだ。
市によると、停電によるけが人は出ていないという。

 タイムズスクエアの電飾が消えたほか、ブロードウェーのミュージカルの公演も中止に。
ロックフェラーセンターも消灯し、真っ暗の中、
携帯電話の明かりで道路を照らしながら歩く人の姿がみられた。
大型イベント会場のマディソン・スクエア・ガーデンでは歌手の
ジェニファー・ロペスさんのコンサートが開かれていたが、
中止となり、約2万人の観客が会場の外に避難した。

 ニューヨークでは1977年に今回と同じ7月13日に大停電が起き、
市民生活に大きな影響が出た。

 アイルランドから観光にきた女性(23)は
「地下鉄に乗っている最中に停電が起き、20分ほど駅のホームで閉じ込められた。
せっかくの観光なのに残念だ」

<産経新聞>