>>394
「もののあはれ」、というのは、一時的なものを指しているようでそうではありません。

日本は桜の花が、国花です。
とても緊迫性のある生死の美意識です。単に形あるものはなくなるといった
幼稚な虚無ではありません。

愛(め)でるのです。その凝縮された瞬時の煌めきの下で、花見して祝うのです。
また、来春の桜までと、その瞬間性に永遠を感じ取るのが「もののあはれ」です。