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そして、いのちの文化とは、キリスト教だけに特有の遺産ではなく、

兄弟愛の構築のために働き、弱く苦しんでいる人々をはじめ、

一人ひとりの人間が持つ価値を認めている、

すべての人々のものであることを忘れてはなりません。

親愛なる兄弟姉妹の皆さん、すべてのいのちは、唯一、かけがえのないものです。

それははかり知れない価値を持つものです。

このメッセージは、常に、あらたに、勇気ある言葉と行動をもって伝えられるべきです。

これは大きな人類家族とその一人ひとりのメンバーを連帯と兄弟愛に導くものです。

このような理由から、聖ヨハネ・パウロ2世は、この回勅を記しました。

わたしは聖ヨハネ・パウロ2世と共に、彼が25年前にすべての人に向けたアピールを、

今、新たな確信をもって繰り返します。

「いのち、すべてのいのち、あらゆる人間のいのちを、尊重し、守り、愛しましょう!

この道の上にのみ、正義と、発展、自由、平和、幸福を見出すことができるでしょう!」

(回勅「いのちの福音」 5)