日本史を書いた(イエズス会だった思うが)フロイスは、ギリシャの大学かどっかの哲学の時間でバリバリに他の人たちを論はしたので、自分はとっても優秀な人だと思っていたそうです。

議論して負けたことが無い、どんな論法を使っても 黒を白にしてしまえる 凄腕の詭弁家 ちがった論者だと自負していたらしいです。

ところが、日本にきて「え?」って思った。
まず茶店で働く女の子が暇なとき本を読んでいるのをみて ぎょぎょぎょぎょ ってしたらしいです。

ヨーロッパじゃありえない光景。
仕事中に本を読んでいたからじゃない、ウエイトレスの階級なのに、字が読めるということが信じられなかった。
ヨーロッパでは金持ちの娘しか文字が読めない。
キリスト教は「勉強などせんでいい 聖書だけ読んでいればいい」って図書館を閉鎖しちゃったんです。
だから多くの市民は文盲で無学。
簡単に言葉でねじ伏せることができた。

日本は中国大陸から入った儒教の思想があるので、年上および祖先は敬うのが人の美徳だとしていた。
だから、それを許さなかったキリスト教に対して、猛反発をしたわけです。
「じっちゃん ばっちゃんがいたからオラが生まれてこれたんだ。 
それなのに祖先の存在は価値がなく、神様がおめーさをこさえたと言われても、ぜんぜん納得できん 
おまえだって かーちゃんのまたの間から生まれたんだべさ。
かーちゃんが又に力入れてふんばってくれたから おまえさはこの世の生まれたんだべさ 
それともイエスさんが又の力入れて俺を生んだとでも思っているのけ」とはフロイスには言わなかったが、
別な言葉で祖先を敬うこと美徳を説教されたフロイス。