歎異抄の謎2010年2月17日

「大河の一滴」以来、現代人の魂の救済本を刊行している五木氏が
「歎異抄」を平易に紹介した入門書的性格の本。

国際的金融不況等の影響で、今、「親鸞」、「歎異抄」がブームと言う。
五木氏自身も「親鸞」を上梓したばかりである。

仏教書と言う性格もあるが、五木氏は「歎異抄」の魅力を論理的には説明しない。
代りに、"惹かれるもの"があると言う。
「親鸞」を日本人として初めて「罪」について考察した人物と位置付ける。

しかし、何度読んでも「歎異抄」には「謎」があるとも言う。
それをそのまま読者の前に投げ出した本なのである。