カナダは、人口3千万人のうち30%以上が他国からの移民で、LGBT(セクシャルマイノリティの総称)への理解が高いなど、多様性を重視する国だ。

リベラルな発想をすることが多いカナダの人々に対し、大川総裁は講演の中で、その傾向が強く反映されている「地球温暖化」「中国に対する考え方」「LGBT」の3つの問題について、指摘した。


カナダやトルドー首相の印象

大川総裁は冒頭、カナダの印象について、「非常に優しくて、穏やかで、親切です」と語った。

現在、カナダは総選挙の期間中であり、10月21日に投開票日を迎える。大川総裁は、与党・自由党党首のジャスティン・トルドー首相と、最大野党・保守党のアンドリュー・シーア党首について、どちらもいい指導者だと指摘。

その上で、リベラルな傾向があるトルドー氏については、「いい人ですが、決断力がない」と述べ、保守的なシーア氏については、「カナダについて何らかの責任を負いたいと思っている」と評した。