ルカ14:26

「だれでも、父、母、妻、子、兄弟、姉妹、さらに自分の命までも捨てて、わたしのもとに来るのでなければ、わたしの弟子となることはできない。

口語訳は「捨てる」と和訳していますが、英訳はほとんどすべて「憎む」と英訳しています。ここで「捨てる」「憎む」と訳されているヘブライ語が旧約聖書においてどんな意味を持ち、使い方をされているのかを知る必要があります。
ヘブライ語の用法を基礎にして聖書を解説している聖書イスラエル研究センターのサイトをみてみます↓

https://israelstudycenter.com/unless-hate-father-mother

「憎む」と訳されているヘブライ語Ч©ЧЧђの意味

1「神はヤコブを愛しエサウを憎んだ」とマラキ1:3に書かれているけれど
創世記33:9では神はエサウを大いに祝福しています。

2「ヤコブはレアを憎んだ」と言われているけれど、実際にはレアよりもラケルを愛したにすぎません。(創世記29:31)

3 「神は離婚を憎む」(マラキ2:16)と書かれているけれど、実際には
結婚生活がどうしても継続不可能な場合には離婚を認めています。

キリストが「憎む」という場合も、同じ古代ヘブライ語の意味をあてがう必要があります。キリスト以上に親、兄弟、姉妹を愛する者は弟子にふさわしくないという意味になります。並行するマタイ10:37がなによりの証拠です。

マタイ10:37

わたしよりも父または母を愛する者は、わたしにふさわしくない。わたしよりもむすこや娘を愛する者は、わたしにふさわしくない。