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臨床死がはじまると、脳は過熱状態になります。BBC Newsによると、急に電気が流れ、
脳全体のさまざまな部位の活動が活発になります。
やがて通常よりもはるかに強い興奮を引き起こす神経化学物質が放出されはじめます。
「明るい白い光」が見えるのはこのときです。

学術誌Journal of Near-Death Studiesに掲載された論文によると、
臨死体験をした人は、文化的・宗教的信念によって変わるものの、
同じものを目撃する傾向があるそうです。
別の学術誌Frontiers in Human Neuroscienceの論文では、
そのような体験が起こる時期や順序は人によって異なるそうです。
ですから、以下に記す体験が、順不同で起こると考えてください。

・意識の異常な覚醒状態。起きているときでも夢を見ているときでも起こりえます。
・幽体離脱体験。通常は自分の体の上を飛んでいる形で訪れます。
 原因は、側頭頭頂接合部(TPJ)が酸素不足で損傷したためと考えられています。
・走馬燈。多くの人が、人生の重要な瞬間のプレイバックを見ます。
・先立たれた家族との再会。会ったことのない先祖に会うこともあります。
 不思議な世界を訪れ、光でできた生き物と会う人もいるようです。
 脳の酸素不足により、幻覚が見えていると考えられます。
・圧倒的な安らぎと安心感。エンドルフィンの分泌によるものと考えられています。
・トンネルの先に明るい光。視覚系が過剰に興奮すると二酸化炭素が増え、
 光への感度が高まります。また、短時間ですが、他の感覚も強化されます。