⓷ ヤホニュー >🐼
心に起こること
身体が死にはじめると同時に、脳もあの世に行くための準備をはじめます。
最後の瞬間、多くの人は幽体離脱し、穏やかな場所で親戚とランデブーし、
トンネルの向こうに明るい光を見るといわれます。
でも実際、何が起きているのでしょうか?

そのような精神状態では、自分に起きている現象を怖いと思うことはなさそうです。
ノースカロライナ大学チャペルヒル校の研究では、末期患者と死刑囚に
死ぬことを想像してもらい、そのときの精神状態を比較しました。
その結果、死が近づくほど、ポジティブな展望を持つことがわかりました。
その理由は、死が具体的になるにつれて現実として向き合わざるを得なくなり、
受け入れられるようになるからと考えられています。

あるいは、平和な夢や幻想を見ているからかもしれません。
ニューヨーク州バッファローのホスピスセンターで行なわれた研究では、
死が近い人は通常よりも夢を多く見ていることがわかりました。
研究に参加した人の88%が、通常の夢よりもリアルに感じられる夢や幻想を
見たことがあると答えたそうです。
その内容は「すでに死んだ知人との再会」「どこかへ旅立つ準備をしている夢」
「人生の重大な出来事の追体験」などでした。多くの人にとって、
それらの夢や幻想は心地よく、死の恐怖を和らげるものでした。