…とまあ、こんな事でござろうよ、あらら、上野介の死の場面が444になってしもうた、つくづく縁起が悪いでござるなあ、

ところで、全く良心のとがめのない吉良上野介、(私の説だが、)この後どうなったか
…気がつくと、彼は空に浮いていた
衣は着ていたが、(幽体で)高く下を見下ろしている
下では、赤穂浪士達が雪の上の彼の死体を取り囲んで眺め下ろしていた
「あっぱれよのう、」
と吉良上野介は、ふと思った
自分の死体を見て腹が立たないばかりか、むしろ安堵があった
ーーこれで冥土へ行けるーー、その安心感の方が大きかった

それを知らずに大石内蔵助は疑問にさいなまれながら、指示を出し、上野介の首を槍に突き刺せて高く掲げさせ、皆で主君浅野内匠頭の葬られている泉岳寺へと向かった