私は、立派に死んで見せる
そう、思っていました
さっきは十字架の横木を運んでいる時は、中途半な重さに嫌気がさし、演技をするのが不満でした
が、今はかえって激痛が初めはあったので、満足でした
これで、人並みに死ねるーーー
救世主としてつかわされた者が、人間の苦しみを知らず死ぬのは、自分でも許せませんでした
神は、私に慈悲をたれて下さり、最初は傷つけられると痛みに身もだえするように、して下さったのです
だが、それもすぐなくなりました